身の丈以上の大剣を振るう獅子の姫
優れた剣士を多数輩出している名家、キラー家及びゼーロイバー家の15代目にして歴代初の女性当主。
身の丈以上ある魔具の大剣を小枝の如く振るう怪力の持ち主。
表裏
寡黙で冷静な性格で、目的の為なら手段を選ばない冷酷さを持つ。だが根は優しく面倒見がいい。
筋肉量が多い故に体重で悩んだり、小動物や実は甘い物好きなど女性らしさも持っている。体型のことに触れた場合は、朝日は拝めないと思った方が良い。
獅子の目覚め
幼少期の彼女は、木刀ですら他者に向けることを躊躇うような心優しく、内気で引っ込み思案な少女だった。当主となる身でそれは許されず、そして重く伸し掛る嫡子としての重圧。そんな彼女を励まし、支えてくれたのは母だった。
「いつか母上のような剣士になる」と意気込み、尊敬していた。しかしそんな彼女を待っていたのは非情な母親の死という現実。レオ達の元へ還ってきたのは、兜と左腕のない上半身のみだった。
騎士団に尽くしてきた母が交渉材料にされ、そして見殺しにされた-それを知ったレオは強い憎しみを抱くと共に、今までの己と決別する覚悟を決めた。
当時まだ13歳。この歳で残りの人生全てを復讐に捧げると誓ったのだった。
一族総出で当時、郊外に拠点を構えていたマフィアRuggedに接触。大都市ダリウスの暗黒街へ、そして街への襲撃を手引きする対価として、一族全員を組織の傘下へ引き込むことを了承させた。
そしてマフィアの構成員達の厳しい指導の元、レオは着実に力を、憎悪を付けていった。
騎士団へ
16歳になった年、ついに彼女は仇の騎士団へと入隊。最初は戦闘部隊ではなく、医療部隊へ入った。もちろん戦闘部隊への移動は考えている。その前に医療部隊で実績を積み、周囲の信頼を勝ち取っていった。
ただ黙って治療をしていた訳ではなく、時折毒物や薬を駆使して戦力を削いでいくのも忘れなかった。そうやって時が来るのを待ち続けてた。
戦闘部隊へ
医療部隊に入って1年後。その時が来た。
マフィアRuggedがダリウスを襲撃。大都市であるにも関わらず、公共交通機関を含めたライフラインが停止するのに30分も掛からなかった。それ程までにRuggedの攻撃は激しかった。早々に騎士団はその機能を停止。住民も含め生き延びるのに精一杯といった有様だった。
全てはレオの筋書き通りだった。彼女はその類稀なる剣術の腕を披露した。そして無能な上官から交渉人へ抜擢、シナリオ通り彼女の本来の上官--玉響へ話しを通した。
組織は攻撃を止め、暗黒街の一等地へ拠点を構え、そしてレオは思惑通り戦闘部隊への異動となった。
同胞
潜伏する中でレオは小隊を任せられることになった。その面子は所謂『厄介者』の集団だった。だが逆に好都合だった。何せ彼らも同じ目標を掲げた連中だったからだ。ヒルダ、ナナン、紅瓠、風華、ガイアという同胞を得たレオは虎視眈々とその時を待ち続けている。
女として
復讐者として生きている中で、彼女は夜月という番を見つけることが出来た。
恋愛経験など皆無なので、己の感情に振り回されっぱなしの様子。夜月の言動に一瞬で顔を通り越し、首まで赤くなったり、照れ隠しで拳やら大剣が出てしまうなど意外とウブ。